コトバ屋 -平良吉章のブログ

心に響く言葉が人生を変える。

子どもに「ありがとう」と感謝を伝えることの大切さ。

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ありがとうは、自分もみんなも幸せにしてくれる魔法の言葉。
私はカウンセラーという仕事をしてきた中で、不適切な親の育て方や親の愛情を受けられず不遇な環境で育った人たち、親子間の愛着形成が不十分で、親との信頼関係・安心できる関係を築けなかった人たちとたくさん関わってきました。

アダルトチルドレン・インナーマザー・愛着障害・浮気性・依存症・摂食障害・パーソナリティー障害・発達障がいの2次障害の方など、精神的な病を抱えた方・犯罪を犯してしまった多くの方は、親から「ありがとう」と言われたことがない、言われた記憶がない、言われたことが少ないという方がほとんどだったんですね。

彼らは、本来なら子ども時代に親からもらえるべきだった心の栄養を受け取ることができなかたため、自分を認め信頼することができず、自分に安心できないまま成長してしまったのです。

子どもは褒めて育てる?叱って育てる?

子育ての話でよく、褒めて育てた方がいいか、叱って育てた方がいいかという話題になることがありますが、実は褒める・叱るよりも、もっともっと大切なのは、感謝の気持ちを伝えることなんです。

セミナーや講座の講師をさせて頂いたとき、私はよく、その子ができる、できそうなお手伝いや頼みごとをして「ありがとう」と言う機会をつくって下さいと言っていました。「ありがとう」には他の言葉や経験では得られないすごい効果があるからなんですね。

有名な大学の研究では、「ありがとう」という言葉が、子どもの心を安定させ承認欲求を満たし、自己肯定感・自己効力感・幸福感を高めてくれたり、うつ症状が改善れたという研究結果もあります。
ありがとうは、子どもの心と体の健全な成長に欠かせない言葉なんですね。

ただし、毎日子どもに感謝の言葉を伝えても、夫婦関係が悪かったり、家族の中に子どもを否定する人がいたり、落ち着けない環境で過ごさせていると、子どもはストレスを抱え心は不安定になりますので、ありがとうの効果は当然なくなってしまいます。

まずはあたたかく居心地の良い家庭環境をつくることが大切ですなんですね。

発達障がいの生きづらさの軽減にも効果がある

「ありがとう」は、どんな子にも、どんなハンディを抱えた子にも効果がある言葉ですが、発達障がいの特性からくるコミュニケーションの悩みも改善してくれる効果があります。

自閉症スペクトラムなど発達障がいがある子でコミュニケーションに不安を抱える子には、ありがとうと言われることにより愛情ホルモンと言われるオキシトシンが増え、自閉症スペクトラム特有の対人関係の不安感を軽減してくれるんですね。

実際に東京大学や金沢大学など、自閉症スペクトラムの人へのオキシトシンを点鼻した研究では対人関係の不安が軽減され、コミュニケーションの苦手さが改善されたという研究結果がプレスリリースされています。

オキシトシンは不安を軽減する効果・精神を安定させる効果・愛情を深くしてくれる効果がありますので、自閉症スペクトラムの人たちのように常に不安を感じていたり、人との愛着を築きにくい人たちにとって、必要不可欠なホルモンなんです。

「ありがとう」と言いながら、ハグしたり、手を握ったり、背中をさすってあげたりするとさらにオキシトシンは増えますので、子どもに「ありがとう」と言う時は、同時に触れ合うといいですね。

思春期以降の子に対する言葉がけ

中学生以上になると思春期特有の親に対する態度や反抗期なども重なって、子どもに対してありがとうと言う機会も減ってくると思います。

また兄弟がいると上の子に対して、もうお兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだからやって当たり前、できて当たり前という目で子どもを見てしまい、成長するにつれて「ありがとう」と言わなくなってしまう親もいるでしょう。

親に対して不機嫌な態度を取ったり反抗したりする子どもの行動は試し行動ともいわれ、子どもは親を試しているんです。私たち大人は常に子どもに試されているんです!

どんなに不機嫌で冷たい態度を取られても、わがままを言われても、「今自分は子どもに試されているんだな~」「成長しようとしているんだな~」と心にゆとりをもって接すること。そして小さなことでもいいので「ありがとう」と言ってあげることが大切なんですね。

ちなみに親に対する試し行動は、20歳を過ぎても減らない子がいますので、子どもの言動に振り回されないように注意しましょう。

毎日ありがとうと言ってあげよう

日本人は照れ屋さんが多いため、まだまだ自分の子どもにありがとうと言えない方が多いと思います。

私たち大人でも、夫が感謝してくれない!妻が感謝してくれない!と不満を抱く方は多いですよね。
私たち大人ですら、感謝をしてほしいという欲求をずっと持ち続けているのですから、子どもたちはもっともっと欲っしているんです。

私たち大人が、日頃から、小さなことにも「ありがとう」と素直に言う習慣を身につけることが、子どもの心の成長に大きく大きく影響します。

「ありがとう」は子どもたちの人生を左右すると言っていいくらい、大切な言葉なんですね。

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